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【感想】往復書簡(作:湊かなえ) ※あらすじ・ネタバレあり

こんにちは。

はると申します。

 

今回も私が読んだ作品の紹介・感想です。

 

☆往復書簡☆

作:湊 かなえ

 

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往復書簡 (幻冬舎文庫) [ 湊 かなえ ]
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面白さ      ★★★☆☆
どんでん返し感  ★★☆☆☆
読みやすさ    ★★★★☆
(あくまで個人的感想です。)
 

 

 


湊かなえ作の短編集です。100ページ前後の作品が3つほどまとまっています。

短編小説ということで湊かなえ特有のどんでん返し感は薄かったですが、

1作品の文量がちょうどよく気軽に読めます!

 

タイトルにも往復書簡とありますが、手紙のやり取りで物語は展開されていきます。

通常の会話と違い、手紙内ですと相手の顔色や様子など伺うことができません。

そのため自分の思っていることをはっきりと相手に伝えていますので

読みやすさはあると思います。

 

以下で各章のあらすじなど紹介させていただきますので、

良ければご覧ください!

※ネタバレありますので注意です。

 

 

十年後の卒業文集

あらすじ

高校時代の放送部に所属していた生徒たちの10年後を描いた章です。

 

主な登場人物は、あずみ・悦子・静香・千秋の4人。

静香と同じく放送部だった浩一の結婚式で、

久しぶりに放送部の同期たちと再会した悦子だったが

かつて浩一と付き合っていた千秋の姿だけ見えず、

千秋が行方不明になったことだけ聞かされる。

 

悦子は海外に行っていたため皆の近況が分からないため、

結婚式後にあずみに手紙を書き、千秋の消息を伺うことに。

その中で

・千秋が事故に合い、20針縫う傷を顔に負ったこと。

・その事故の後千秋が浩一に別れを告げ、行方不明になったこと。

を知ることに。

それを聞いて事故ではなく、何者かによる事故ではないのか?

静香が一連の流れを仕組んだのではないかと悦子は疑い、

静香にも手紙を書くことになる。

 

悦子は、静香から放送部時代に抱いていた同期たちへの感情、

事故の成り行きなどを聞くことに。

話を聞くと静香が仕組んだことではなく、

偶然起きてしまった不慮の事故であることが改めて分かり、

自分のせいで起きてしまった事故だと嘆いている静香を

悦子が慰める形で手紙は終わりました。

 

最後に送られた手紙は、なんと千秋から悦子へ。

実は悦子は海外におり、静香の結婚式に出席していたのは

千秋だったのでした。

千秋は現在劇団員として悦子の一時帰国用のマンションに仮住まいし、

静香やあずみから来た手紙を転送していたとのこと。

また事故後、美容整形をしたため悦子と似た風貌になり、

結婚式では誰も気付かない結果に。

 

千秋はそれをいいことに、静香やあずみが自分のことを

どのように考えているのかが気になり

悦子になりすまし手紙を送っているということでした。

 

 

二十年後の宿題

あらすじ

38年間の教師生活を終えたが体調を崩し入院をしている竹内先生と、

かつての教え子の大場との手紙のやり取りがメインになってきます。

 

大場の元に竹内先生から手紙が届き、

その中には『かつての教え子の中で6人の生徒の現在が気になるので、

調べてほしい』という依頼が書かれていました。

 大場はこれを快諾し、6人の現在を探っていくことに。

 

1人目として会ったのが、河合真穂。

現在は結婚し、旦那姓に変更し生活しているとのこと。

竹内先生に対しては良い印象を持っていたが、

話を聞いている中で事故という言葉が引っかかる。

事故の内容を聞くと、

河合が小学4年生だったころ河合含めて6人の生徒+竹内先生夫婦で

山へ落ち葉拾いに行った際に起きた事件とのこと。

バトミントンをしたり、美味しい弁当を食べたりなど

皆楽しんでいたところ、川に遊びに行っていた生徒のうち1人と

先生の旦那が川に落ちてしまう。

急いで川に向かい救助をするとともに救急車を呼ぶが、

生徒は助かるが、旦那は帰らぬ人になってしまう。

 

竹内先生に聞いた内容を伝えるとともに、

6人とは事件に関わった生徒のことだと勘づきます。

 

続いて2人目に会ったのが、津田武之。

津田は川で溺れた旨を竹内先生に伝えに走った生徒です。

津田からは、

・そもそもこの遠足は藤井と古岡の仲直り遠足であったこと。

・家庭が貧乏で、行楽シーズンに予定のなさそうな子を集めた遠足だったこと。

を聞きます。

貧乏な家庭の子が集められていたことに気づいていた津田は少し腐っていましたが、

竹内先生の旦那が作る美味しい弁当のおかげで、

素直に楽しむことができました。

 

また溺れた旨を伝えに来たため、救助時の状況を見ておらず

先生に対しても好意的な印象を抱いております。

 

3人目は、根元沙織。

根元は2人が溺れている現場の状況を教えてくれます。

溺れた生徒を助けに行った旦那も溺れ、生徒が旦那にしがみついている状態です。

それを見た竹内先生は生徒を引きはがし、夫の救助を優先しました...。

生徒は水を飲みすぎて気絶し下流に流されたところを救助され一命をとりとめましたが、旦那は亡くなってしまいます。

 

その状況を見た根本は先生に対して不信感を持ち、

人に頼ることをしなくなってしまいました。

 

ですが結婚して親になった今は、先生の気持ちも理解できると

納得はしてくれているようでした。

 

続いて4人目は古岡辰弥、ケンカの原因となった一方の生徒です。

ケンカしていた2人は自分たちのケンカのせいで竹内先生の旦那を亡くしてしまい、

罪悪感を抱いたまま生活をしていました。

大場は話を聞いていく中で2人の中で罪悪感以外の感情を抱いているのに気づきますが、その点は否定されます。

大場はケンカしていたもう1方の生徒の連絡先を欲しいと依頼しますが、

古岡は拒否します。

 

仕方なく大場は5人目、生田良隆と接触を図ります。

生田は事件のことを話したくないと大場との接触を拒否。

その代わり大場の元には生田の近況を記した手紙が届きます。

 

生田は竹内先生の旦那が亡くなったことを自分のせいと感じ、

死を受け止めながら生活をしてきました。

 

そんな中ビルの屋上から飛び降り自殺をしようとしている女性を偶然発見し、

その命を救います。

それによってもうこれでチャラになったと少し気持ちが軽くなり、

新たな気持ちで進みだすことができました。

 

最後の一人の藤井については、そのうち大場に連絡が入るから

待つように竹内先生から言われ、その時を待ちます。

 

そんな時大場の彼女であり、看護師の山野から連絡が入り、

食事をすることになります。

その中で山野から、「自分は藤野である」ということ、

そして古岡のことを忘れられないことを告げられます。

大場は山野に対して罵声を浴びせ、二人の関係は終わったように思えました。

 

後日竹内先生の元に山野から手紙が届きます。

山野は同じ境遇にある古岡から突き放され、自暴自棄になった状態で

友人から紹介された大場と出会います。

大場のことはとても優しく竹内先生の旦那を思い出させること、

大場からプロポーズをされたことは本当に嬉しく思っていることを

竹内先生に相談します。

 

それに対しての竹内先生の返答は記載されていませんが、

後日大場より二人で竹内先生の元にお見舞いに行くと手紙が入ります。

 

十五年後の補習

あらすじ

永田純一と岡野万里子は中学生時代から15年の付き合いですが、

永田が国際ボランティア隊としてP国に2年間赴任することになり、

その遠距離間での手紙のやり取りになります。

 

普段メールや電話でのやり取りはできないような

ロマンチックな文面を交えつつ日常のことを報告する中で

15年前の事件が話題に出てきます。

 

中学生時代に純一の友達で一樹と康孝という友人がいましたが、

康孝が一樹の母親を馬鹿にしたことがきっかけに

友人同士の仲は険悪になっていきます。

 

一樹は怒り狂い康孝を殴るようになりますが、

純一含めてクラスメイトは誰も止めようとしません。

ですが万里子はいつも止めに入ります。

 

そんなことが続く中、事件が起きます。

康孝が一樹と万里子を倉庫に呼び出し、閉じ込めてしまいます。

さらに倉庫で火事が起きてしまい、

万里子は救助されますが、一樹は焼死。

同じ日の夜、康孝は学校から飛び降り自殺をしてしまいます。

万里子は事故の影響で、その前後の記憶を失ってしまう事態に。

 

日常生活で徐々に記憶を取り戻していく万里子に、

手紙内で純一は万里子に事件の顛末を伝えていきます。

その実は、

 

倉庫内で一樹から乱暴を受けそうになるところ、

万里子は一樹を角材で撲殺。

純一はそれをかばい、倉庫に火をつけたのでした。

また純一は康孝を追い詰め自殺に持ち込み、

純一もまた人殺しをしてしまいます。

 

純一は万里子に対して愛の言葉をしたため、

自分が赴任している国に万里子に似た人が来ていると書き、

この物語は終了します。

 

 

一年後の連絡網

あらすじ

この章は国際ボランティア同士での手紙のやり取りが描かれています。

この章では、

 

・二十年後の宿題の山野が看護師として赴任されており、

 大場と良好な関係が続いていること。

 

・万里子が純一に会うために、異国の地に来たこと

 

が書かれています。

 

 

感想

 

ぽんぽんと会話が展開されるのに比べ、

一方的な話が展開されるため、普段とはまた違った感覚で

読むことができました。

短編のため、徐々に明らかになっていく感があり

何となく先を予想しながら読み進めることができます。

大どんでん返し感は薄いですが、

気軽には読みやすいかと思います!

 

 

 

ご覧いただきありがとうございました!

興味のある方は良ければ下記よりご購入ください!

 

 

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